昆虫採集と子供 3
10月19日の木の岡ビオトープ観察会で配布された資料に、「バカの壁」の著者で脳科学者・解剖学者であり、無類の昆虫収集家としても有名な、養老孟司(ようろうたけし)氏の言葉が載っていました。
「子供は虫捕りに連れて行くとだませば、喜んでついてくる。虫なんか取ることを教えたって、じつはしょうがない。本当の目的は、虫のいる生活に慣れさせることである。世界にはさまざまな生きものがいて、それがそれなりの生き方で生きている。どうしてこれだけいろいろな生きものがいるんだろうか。子供がそう思うようになれば、それでいい。ダーウィンだって、生涯の仕事がその疑問から出発したのである。」
「なにも学者を育てようというのでもない。子供達が本当に自然の面白さに触れてくれれば、それからあとは自動的に進行するはずである。自分の手足を使って、さまざまな作業をすることを覚えたら、じつはいつ、いかなる環境でも、応用が利く。まさにひとりでに育つのである。私が古希に近い年齢になっても元気で働けるのは、結局はそういう訓練を、いつの間にか、させられていたからであろう。それを子供達に引き継いであげたい。ただひたすらそう思っている。」
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