昆虫採集と子供 2
10月19日の木の岡ビオトープ観察会で配布された資料に、「バカの壁」の著者で脳科学者・解剖学者であり、無類の昆虫収集家としても有名な、養老孟司(ようろうたけし)氏の言葉が載っていました。
「子供は緑と同じ自然である。どうして自然なのか。人間が意識で設計したものではないからである。子供には設計図がない。それなら自然というしかない」「その自然をだんだんと人工の世の中に慣らしていく。それが子育てである。その原則は手入れだと書いた覚えがある。手入れというのは稲を育てることと同じである。」「まさに塩梅を見ながら、毎日根気よく続けていくしかない。いまの人がそういう作業を苦手とするのは、よくわかっている。ほとんどの人はもはや稲を育てないからである。つまり自然物を直接相手にすることがまずない。それなら自然の取り扱いが下手になって当然である。」
「私が子供に自分で教えられるのは、虫取りだけである。こういうものは、教える必要すらない。機会を与えるだけでいい。あとは子供が勝手に動く。」
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