石山寺と源氏物語
↑石山寺の東大門。
↑硅灰岩(天然記念物)と多宝塔(国宝)。
硅灰岩が、石山(寺)の名前の由来です。
↑多宝塔(国宝)、美しい均斉美をもち、鎌倉期に建立。
↑本堂は、1096年に再建され、滋賀県下最古の木造建築物 です。
↑紫式部源氏の間。約1000年前の寛弘元年(1004年)に紫式部は、この部屋に参籠(寺や神社に一定の期間昼夜こもって祈願すること)し、前方の中秋の名月が下の湖面に映る美しい景色に心を打たれ「源氏物語」のヒントを得て、構想の趣くままに筆を採ったと言われています。寛弘5年(1008年)に源氏物語が存在していたことが記録上確認できることから、2008年(今年)が、源氏物語が誕生してから1千年になります。
↑月見亭。
↑石山寺東大門前の瀬田川。
「源氏物語」は、与謝野晶子、谷崎潤一郎、円地文子、田辺聖子、橋本治、瀬戸内寂聴らが現代語訳をしており、10ヵ国以上に翻訳もされています。現代語訳のなかでは、誤訳が多いが、与謝野晶子のものが原文の音(言葉の流れ)をよく伝えている(訳している)と言われています。橋本治の桃尻語(現代の女の子の口語体)による現代語訳も話題になりました。
1000年以上に渡って読み継がれているのは、人間の心の本質を描いているからでしょう。
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