滋賀の未来を考える!
8月8日に大津市民会館において、「滋賀の未来を考える!」という、主に『地方分権』をテーマにしたシンポジウムが開催されました。
パネリストは4氏で、各氏より次のとおり話題提供がありました。
(1)井上伸一氏 :
日本青年会議所 近畿地区滋賀ブロック協議会副会長
『湖国の未来を切り拓くために』
「地方分権」ではなく、「地域主権」という言葉で
活動しています。
(2)前田隆夫 :
九州大学客員准教授 西日本新聞社編集委員
『市民のための地方分権』
地方分権とは、地域のことは地域で決められるように
すること。
(3)宮脇 淳 :
北海道大学教授 地方分権改革推進委員会事務局
『地域は分権で何が変わるのか』
「オリから出たライオン、オリにもどる」という話があります。
オリから出たい出たいと思って、オリから出たらどうしたら
よいのか分からなくて、結局オリにもどってしまう。
地方も、国の束縛から逃れたいと思って、そうなっても
どうしたらよいのかが自分で決められなければ、国に決めて
もらう方が良かった、となってしまう。
終戦後の1950年頃日本の人口は8000万人でした、
現在12000万人です、2050年には8000万人にもどり、
2100年には6000万人になります、どのような少子化対策
を行っても、そうなります。「どうするか?」を考えなければ
いけない。
(4)嘉田滋賀県知事 :
滋賀県は財政破綻寸前です、そのために教育・福祉の
予算まで厳しい査定をしました。
西大津バイパス宇佐山トンネル工事(滋賀学区)が現在
行われています、これは国の事業ですが3割は県が負担
しています。直轄事業負担金は今まで明細が示されません
でしたが、それでは県民に説明がつかないので、細かい
明細を国土交通省に出させた。そうしたら、国の職員の
退職金や管理職手当までが含まれていた。
地方分権=道州制という意識(誤解)がありますが、
道州制にはかなりステップが必要で、道州制は、分権の
先の先にあると考えています。
4氏の話題提供のあと、滋賀県出身のアーティスト「西川貴教」さんと、モデル「SHIHO」さんからのビデオメッセージがあり、その後会場の参加者と4氏の意見交換がありました。
昨年11月30日に開催された同じような内容のシンポジウムには、たくさんの方が会場に来られていましたが、今回は、「前日が、びわ湖大花火大会」「お盆の帰省が始まっている」「35度を超える猛暑日で、午後1時30分から開始」という条件が重なり、会場に来られている方は非常に少なかったです。
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