安全・安心 3
帝塚山大学心理福祉学部教授で、社会心理学・リスク心理学が専門の中谷内一也氏は、「安全。でも、安心できない・・・ 信頼をめぐる心理学(ちくま新書:2008年発行)」の「はじめに」において、次のように述べられています。
「このように、豊かで安全な国で暮らしていることはよくわかっているものの、では、私たちが、生活のさまざまな局面で十分に満足し、安心を感じているかというと、そんなことはない。」
「このように、私たちがそれぞれの局面で抱く気持ちを一言で表すと『安全である、と言われても、とても安心できない』ということになるだろう。本書はこのような『安全でも安心できない』という人びとの気持ちを分析し、なぜ、安全なのに安心できないのかを、社会心理学の観点から解説するものである。」
「本書を読んでいただきたいのは、『安全だ、大丈夫だといわれても、どうも納得できない。かといって、明日にも破滅が待っているような大げさな物言いも信用できない』とスッキリしない気持ちを抱えている一般の人びとである。」
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