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2010年9月 4日 (土)

防犯ボランティア地域交流会

 本日(9月4日)、滋賀県警本部北棟において、(社)滋賀県防犯協会主催の「防犯ボランティア交流会」が開催され、西大津防犯からは、会員Mが参加しました。

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↓当日配付された資料です。3枚目に、「NPO」について、非常に分かりやすい説明がされています。

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-会員Mからの報告開始-

研修会後半では、9つのグループに分かれて、分科会を行いました。

私の座ったテーブルのテーマは「子どもの見守り活動について」でありました。

そのテーブルは、大津市内の“山中比叡平”、“富士見”、“長等”そしてわたくしNPO法人西大津防犯という構成でありました。

私の所属するNPO法人西大津防犯以外の3団体は、子どもの見守り活動をされており、私の団体のみ対象年齢が高いことから、皆さんのお勧めで私が司会となり、つぎの手順で討議を行いました。

①各団体の活動の状況

②各団体の課題

③各団体の自由討議時間

まず、①各団体の活動状況でありますが、伺いまして平準化しますと「ベスト等ユニフォームを着用し、登下校時に辻立ちしている。」、「1日、20日は青パト巡回を行っている。」、「防犯ニュースの配布や防犯マップの作成を行っている。」など・・・

②の課題でありますが、「見守りボランティア登録者数は多いが、実働いただいている方は、そんなに多くない。」、「いつも、同じ人に負担がかかっている。」など、各種団体の構成を含めて、金太郎飴状態にあるということがよくわかりました。(どこでも一緒ですね)

③の各団体さんが、自由に討議をしていただいたときには、非常に貴重なご意見がいただけました。

「毎日、辻立ち(立ち番)をやっているけれど、本当にこのやり方でよいのでしょうか?子どもたちは、自分で安全確認して道路を横断することを忘れてしまっていて、自分で信号を見ることなく、私たちの指示で行動しています。」

「自転車に乗っている子どもたちも、その延長で、信号を見ずに携帯電話をかけながら交差点に侵入してきた子も見ました。」

「この活動の当初の目的は、防犯団体のユニフォームを着て、街を巡回することで『この街で犯罪は成功しない』と犯罪者に観念させることだったはずですが、いつの間にか交通安全のボランティア活動みたいになってしまっています。」

私も、同感で、防犯活動に交通安全活動も含まれている現在の活動形態は一石二鳥ですが、防犯の視点が損なわれることがあってなならないと感じました。

発表の際には「新教育課程でも、子どもたちの『生きる力』を育むことが、うたわれています。このような安全確認といった生活の基本が、子ども見守り活動の現在のあり方によってスポイルされることのないよう、課題を認識しましたし、みなさんのご意見をさらに伺いながら、研鑽してまいりたいと思います。」といった内容を含め、述べさせていただきました。

このような発表を115団体の皆さんの前でさせていただきましたので、問題提起にはなったのでないかと思います。

本日は、非常に実り多き研修会となりました。

企画いただいた各団体の皆さん、県下よりご参加いただいたみなさん、講師の先生方、ありがとうございました。

-会員Mからの報告終了-

 会員Mが研修会で提起した、「子どもたちの『生きる力』を育む」に関してですが、

 平成13年6月8日、刃物を持った男が小学校に入り、23名(児童21名、教師2名)を次々と切りつけ、8名の児童が亡くなった、大阪教育大学附属池田小学校事件から、来年は10年になります。
 この間、附属池田小学校では議論を重ね、「子ども達を守るだけではだめだ」、「子ども達に自己防衛能力を付けさせなければいけない」という結論に至り、平成21年4月から、子ども達に自己防衛能力を付けるための、「安全科」の授業を開始しました。
 すぐに成果が現れる授業ではありませんが、附属池田小学校の取組みを検証し、新教育課程にうたわれている、「子どもたちの『生きる力』を育む」方法について、模索していきたいと思います。

 附属池田小学校事件については、本ブログの2008年7月22~25日の記事を参照してください。

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