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2012年7月17日 (火)

いじめ問題2

7月16日のテレビ番組で、野田総理が、大津市の事件を受けてメッセージを発表しました。総理がいじめ問題でメッセージを発表することが異例ですが、その内容が・・・。

総理は、「尊い命が失われて誠に残念。本当に痛ましい事件だ」と述べた後、テレビカメラに向かって、「いじめている子、いじめられている子がいると分かったなら、見て見ぬふりをしないこと。これが一番大事なことです。」「あなたは一人ではありません。あなたを守ろうという人は必ずいます。それを信じてお父さん、お母さん、先生、友達、誰でも良いから相談してください。」と呼びかけました。

※今回の大津市の事件では、いじめられていた子どもも、いじめられていたことを見ていた子どもたちも、きっちりと大人達に対してSOSのメッセージを発信しています。
 総理がメッセージを発表するなら、「子どもたちに向かって、メッセージを発信しなさい」ではなく、「大人達に向かって、子どもたちが発信したメッセージをしっかりと受け止めて対応しなさい」だと思います・・・。
 昔、遠山啓(とおやま ひらく、数学者、教育者)という人が、「落ちこぼれ問題」を「落ちこぼし問題」と言い換えました。たった一文字換えるだけで、責任の所在を「子ども達」から「大人達」に移す、素晴らしい言葉の言い換えでした。今回の総理のメッセージを読んで、この話を思い出しました。  

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